普通二輪教習

バイクを起こせないと入校できない?女性が普通二輪免許を取得するまでの教習所生活を解説

初心者女性ライダーにとってしんどいことあるある…それは

  1. 起こせない
  2. 足がつかない
  3. 半クラの指がギリギリ

である。

教習中にバイクを倒してしまった回数は5回を超えたあたりから数えることをやめた。(多分計8回くらい)

何度もクランクで脱輪するし、置かれたパイロンはなぎ倒すし、数えきれないほどエンストした。

バイクを倒しすぎた結果受け身が上手くなり、一回転してヒーローみたいなポーズになったこともあった。

「バイクに乗るな」と言われてしまいそうなくらい失敗しまくったけど、折れそうな心を憧れのバイクライフの妄想で補強しながら、ストレートで卒検一発合格まで辿り着いた28歳157cmの女(筋肉質)が普通二輪免許を取得するまでの道のりを友達に話すみたいに解説します。

バイクに興味はあるけどうまく乗れるか不安…というそこの女ァ

大丈夫。なんとかなる。

(ヒーローポーズでドヤ顔)

【入校前】バイクを引き起こしできるかチェックがあった

入校日の前に一度手続きのために来校する必要があり、その時に倒れた200kgのバイクを引き起こせるかチェックがありました。

どうやら50歳以上の人と女性はこのチェックがあるそうで。

私自身ダンスやキックボクシングをやっているので起こせるだろうとタカを括っていたのですが、いざ倒れたバイクを起こそうとしたときの心の声↓

「あ、これやばいやつや」(真顔)

バイクの引き起こしはパワーというよりも体重のかけ方が重要で、腰をシートに添わせて下半身で押すとなんとか持ち上がりました。…めっちゃ重かった…。

なので体重が軽い女性にとってはかなり不利になるかもしれません。そこがまず女性がバイクに参入しにくいポイントだと思います。

実際入校してから引き起こしが出来なかったから小型二輪にしたという女性の方が、話した中でも3人いました。

でも実は持ち上げられなくても強い意志(?)があれば普通二輪で入校できるらしいのですが、まずは小型二輪から始めませんか?と提案されるそうです。

【第1段階9時間】とにかくバイクの操作に慣れる

普通二輪の教習は普通自動車の免許を持っていれば第1段階は9時間の技能、第2段階はシュミレーターと座学1時間ずつと6時間の技能で卒検に辿り着きます。

最初は発進と停止の練習から始まり、速度を40kmまで出す、30kmからの停止(急制動)、一本橋、S字、クランク、スラローム、坂道発進とやることが増えていきます。そして延長なくストレートで行ければ9時間目でみきわめという名の総復習で第2段階に進めるかが決まります。

しかし私が最初につまずいたのは発進でもなくギアチェンジでもなく

バイクの取り回し

でした。

まずヘルメットをかぶる環境に慣れていないのと重いバイクを真っ直ぐ立てて押すことができない。

200kgあるバイクが少しでも傾くと途端にコントロールが効かなくなりカーブしようとした瞬間にバランス崩してガシャーン…

取り回しだけで3回バイクを倒してしまいました…

当時はこんなんで免許取れるようになるのかかなり不安になりましたが、気がつけば第一段階のみきわめの頃にはすんなり取り回せるようになっていて、慣れなんだなぁと思いました。

取り回し中以外にも色んな失敗でバイクを倒してしまったので私の第1段階失敗集と解決策をお届けします。

  1. 停止する時に前輪ブレーキだけで止まろうとしてバランスを崩し右側に立ちゴケ(フットブレーキもちゃんと使いましょう)
  2. 急制動でまたもや前輪ブレーキが強すぎてガクッと止まってしまいバランスを崩し左側に立ちゴケ(前輪ブレーキはじわじわ優しく)
  3. 180度のきつめ右Uターンの最中に車体がそのまま右に倒れる(ニーグリップしっかりして車体は少し倒すけど上体を起こし、行きたい方向を見続ける)
  4. AT車で一本橋で推進力がなくなり脱輪。バランス崩してコケる(AT車はアクセル戻すと止まってしまう)
  5. クランクの右折でコーンをなぎ倒し転倒(目の前のコーンを見すぎていたので出口の方に目線を向ける)

めちゃめちゃ失敗してます。

でも失敗したら凹むだけではなくちゃんと原因を探ることが大切。

公道に出たら失敗できないので、失敗できるうちに色々試して自分流「ああすればこうなる」経験知を積み上げていきます。

教習所での失敗は失敗ではなく自分の運転の癖を検討できるいい機会。大丈夫。

【第2段階8時間】交通ルールを守りつつ第1段階の内容をこなす

第2段階になると信号や踏切、見通しの悪い交差点など、法規走行がメインになります。(第1段階は信号や一時停止は無視)

ここで新しくやらなければならないことはウインカーを出すこと。

左手の親指の近くにウインカーがついているのですが、バイクのウインカーは自分で消さないと消えません…。

車みたいに曲がったら勝手に消えてくれないので消し忘れが多発します。

そして最初ウインカーに親指が届かないとテンパっていましたが気が付いたら届いてたし気にならなくなっていたのでこれまた慣れなんだなぁと思いました。

第2段階はとにかく慣れていって、視野を広く持てるようになることが大切かなと思います。

教習所の中にいる人たちは指導員以外は全員運転に不慣れな人。

突然エンストするかもしれないしコケるかもしれない。(自分も含めて)

その時にちゃんと危険回避できるように、自分の目の前だけではなくもっと半径広く見れるように運転を体で覚えさせる練習です。

第2段階に入ればとうとう教習の終わりが見えてきます。

【卒検】自分を信じる

卒検は2種類の検定コースを事前に覚えて、当日どちらのコースで走るかが発表されます。

私のおすすめは、みきわめをパスしたらその日からあまり期間を開けずに卒検を受けること。

なぜなら手が忘れるから。

私は1週間教習が開くと決まって最初に発進やクランクで怪しいムーブをしたり脱輪したりしていました…

みきわめでオーケー貰えたということは練習で出来ていることをそのままできれば合格できるということなので、勢いで卒検受けれれば練習の延長でできます。

当日、緊張はもちろんします。

コケたくない…脱輪したくない…

不合格になったら追加料金もかかってしまうからできれば一発合格したい…

大型免許の人は運転に慣れてる方が多いのでリラックスしている人が多かったですが、普通免許や小型免許の人は緊張感がひしひしと伝わってきました。

でも練習でできていたことを落ち着いてやるだけ。

深呼吸して自分を信じて!

…そういう私は指先が緊張で冷たくなって発進はなんかガタついたし、意味わからんところで謎に4速にギア入れたし、スラローム入る前に

行くぜェ!!

ってまあまあなボリュームで言ったし

一時停止するたびに深く息を吐いて肩をほぐしました。

そしてなんとかゴール。

あれだけコケまくってたけど無事合格まで至ることができました。

まとめ

どれだけコケても、どれだけエンストしても

なぜ失敗したのか原因を探って解決策を見つけていけば

なんとかなります。

教習車はHONDA CB400SFで女性用に低シート車が何台かあり、第2段階終盤まではそれしか乗ったことがありませんでした。

しかしある日女性の教習生が多かったのと、なぜか身長180cmくらいの男の人が低シート車を持って行ってしまったことでノーマル車両に乗ることになり、かなりビクビクしていましたが、コケることもなく、なんならいつもより安定した走行ができました。(足はつま先ギリギリつくぐらいで停車時はお尻ずらしてました)

あえて雨の日に予約を入れて天気が悪い時はどんな走行になるのかチャレンジしてみたこともありました。

夜に予約を入れてみたこともありました。

バイクに乗りやすい日を選んで予約するのもいいですが、失敗してもなんとかなる環境で色々経験してみることをオススメします。

女性にはなにかと難関が多くなりがちな二輪免許取得ですが、この記事を読んで少しでも勇気を持って挑戦くれる女性が増えたら嬉しいです。

男だろうが女だろうが関係ない。カッコつけて生きてやるわ。

では!

ABOUT ME
KAZEPA
1994年名古屋生まれ横浜育ち大阪在住。 3歳からダンスと共に育ち、中高バレーボール部、大学は体育学部でアクティブに過ごす。デザインしたり映像制作したりキックボクシングしたり、とにかく多趣味。 将来の目標はかっこいいババァになること。