テクニック

立ちゴケしやすいシチュエーションとは?大切なバイクと自分を守るために気を付けたい9つのパターン

立ちゴケとは?

「立ちゴケ」

この単語にまつわる思い出したくもない記憶を持つライダーは数知れず…

立ちゴケとは、バイクが停止中もしくは低速走行中に足を着く際にバランスを崩して左右どちらかにバイクを倒してしまうこと。

教習所のバイクは倒される前提でエンジンガードが取り付けられていましたが、レンタルバイクや自分のバイクはそうもいきませんよね。

ガードがついていないバイクを倒してしまうと、サイドミラーやクラッチかブレーキレバーが折れたり、エンジンに傷がついたり、足が挟まったり、バイクの故障や怪我が発生しやすいです。

それは絶対に…断固として阻止したい…

そのためには立ちゴケしやすいシチュエーションと立ちゴケしないためのテクニックを知っておくことが大切です。

私自身まだ普通二輪の免許を取得して5日しか経ってない超初心者ライダーなのですが、教習所内でおそらく誰よりも立ちゴケしたんじゃないかと思うぐらい立ちゴケしました。その数通算8回。

最初はバイクの足付きが悪いからかと思っていましたがどうやらそれだけではなく、ブレーキの扱い方が良くなかったり、路面の状況が絶妙だったり理由はそれぞれ。

もう立ちゴケはしたくない!

それなら安全なバイクライフのために、私の教習所でやってしまった失敗をもとに少しお勉強しましょう。

立ちゴケ断固阻止委員会、発足!

立ちゴケしやすいシチュエーションとその理由・対策

取り回し時

取り回しで傾けすぎる

教習初期はバイクを押すことすらおぼつかなく、狙ったところに置けないなんてこともしばしば…

地面に対して垂直にバイクを維持することができたらコントロールしやすくなり、パワーも必要なくなるのですが、これが少しでも垂直じゃなくなる(傾ける)と途端に200kg近い重さが左右どちらかにかかってしまいます。

左側ならなんとか自分の体で押さえることができるかも知れませんが、絶望的なのは右側。

もう為す術ないです。取り回しで右のカーブさせたい時は要注意。

あくまでも車体は真っ直ぐで、ハンドルで曲がるようにすると安定します。

乗車する時に傾けすぎる

教習所では先にサイドスタンドを払ってから乗車するように言われていたので、先にスタンドを払う場合は乗車する時に少しでも傾きが大きくなってしまうとコケやすくなります。またがる際に手前側(左側)に傾けないよう注意。またがった直後も反動で右側に揺さぶられないように要注意。

サイドスタンドを払う時に傾けすぎる

乗車してからサイドスタンドを払う時に右側に倒れやすくなります。(友人談)

少し車体を起こすとはいえ、右に起こしすぎないように注意。

停車時

前輪ブレーキを強く握りすぎ

これが原因で私は教習所で3回以上立ちごけしました。

理由に気づくのも時間がかかった…。

前輪ブレーキをかけると前タイヤがグッと沈み込みます。試しに停車時のニュートラルもしくはクラッチを切った状態でフットブレーキはかけず、前ブレーキだけグッとかけてみてください。前につまづいた時のような小さな衝撃がかかります。

これをスピードが出てる時にやると体ごと前に持っていかれそうになり、バランスを崩しやすくなります。

特にハンドルをきった状態で前タイヤだけでブレーキをかけてしまうとほぼ確実に立ちごけします。(経験談)

例えば左折しようとしたけど歩行者がいた!びっくりして前輪ブレーキだけガシィィ

…確実に左にコケます。ちなみに私はこれの右折バージョンで教習所でコケました…。

足を着く位置が後ろすぎ

停止してから左足を出す時に自分の真横もしくは少し前に足を出せないと車体をうまく支えることができません。

これは次の足を出すタイミングにも関係するのですが、足を早く出しすぎると地面に足がついてからも少し前進してしまい足が後ろに行きやすくなります。

足を出すのが早い

教習の最初の頃あるあるなのですが、不安ですぐ足を着きたい気持ちから、停止しきってないのに足を出してしまった結果ふらつき、コケるということがありました。

足を出すとバランスをとるのが逆に難しくなるそうです。

なのでフットブレーキをちゃんと使って完全に停止してから足を下ろすようにすると停止の安定感がアップしました。

停車場所

路面が斜めになっているところでの停車

これは友人の立ちゴケエピソードなのですが、停車した時に自分から見て左から右にかけてなだらかな坂になっていたようで右足がつかずに立ちごけしてしまったことがあるそうです。

また、他の友人は道路に少しだけ窪みがあったようで、平らな道で停車したはずなのに窪みに足が入ってしまったことで思ってたよりも遠いところに足がついてしまい、バランスを崩して立ちゴケ…なんてこともあったそうです。

舗装が劣化している道はタイヤが通るところがへこんでいることがあるので、そこに足をつかないように要注意です。

カーブの途中で停車

これは言わずもがな…

車体を起こしてから停止しないとズザザァーとコケてしまいます。

教習所内ではクランクの中で急きょ止まらなければいけなくなった時に車体が少し倒れたままブレーキをかけてしまったせいでコケてしまったことがあります。ニーグリップをしっかりして上体を起こせていればもしかしたらなんとかなっていたかもしれません…

エンスト時

予想外の挙動があった時

エンストした時の感覚は、前輪ブレーキをガッとかけてしまった時の体が前に押し出される感覚に似ています。

これでバランスを崩してしまい、身体が振られてしまうとコケやすくなります。

まとめ

教習中にやってしまった立ちゴケをもとに、9つのパターンを挙げましたが第2段階に入って立ちゴケすることがぱたっと減りました。(全くしなかった訳ではありません…)

理由は視線が上がったことだと思います。

バイクは自分が見ている方向に行こうとします。

クランクやスラローム、一本橋などはどうしても目の前のパイロンや道を意識して手前を見てしまいがちですが、それをひたすら出口を見るようにしたりスラロームは2つ3つ先のパイロンを見るようにしたらかなり走行が安定しました。

視野が広がるので突然驚いてブレーキをかけることも減りましたし、肩の力を抜くことができるようになりました。

つまり立ちゴケしないようにするためには

  1. 路面の状況や周囲を落ち着いて把握
  2. フットブレーキをうまく使えるようになること
  3. 車体は垂直を保つ

の3点を意識していけばいいのではないかと思います。

絶対に立ちゴケしたくない戦いがそこにある…

頑張ろう、初心者ライダーの仲間たちよ…

ABOUT ME
KAZEPA
1994年名古屋生まれ横浜育ち大阪在住。 3歳からダンスと共に育ち、中高バレーボール部、大学は体育学部でアクティブに過ごす。デザインしたり映像制作したりキックボクシングしたり、とにかく多趣味。 将来の目標はかっこいいババァになること。