テクニック

ギアとクラッチの仕組みをマッチョに例えて解説する

KAZEPA

バイクの教習所に通う友人がずっと1速で走ってると言っていたので、マッチョに例えてギアとクラッチの解説をしたらなんか楽しんで理解してくれたっぽいのでマッチョが好きな人、理屈が苦手な人はぜひ見ていってねん。

ギアをマッチョで例える

いきなりギアではなく筋肉の話になるんですが

筋肉には速筋(白筋)と遅筋(赤筋)の2種類があります。

速筋(白筋)短距離系でパワータイプの筋肉だけど疲れやすい
遅筋(赤筋)長距離系でパワーはないけど持続力があって疲れにくい

これらの筋肉の割合によって、パワータイプだったりランナータイプだったり、得意不得意な動作がでてきます。

一概に『マッチョ』といっても「細マッチョ」や「ゴリマッチョ」などいろんなカテゴリーのマッチョがいるように、

バイクのギアにもそれぞれ得意不得意があり、状況に合わせて適切なギア(マッチョ)を選択することでバイクを効率よく走らせることができるようになります。

1速:デカマッチョ

1速のデカマッチョ

とにかくパワータイプのマッチョ。

体重は100kgを超えてそうなめちゃめちゃでかいイメージ。

日本で言うならお相撲さんとか。

そのデカい体躯を生かし、バイクが止まっている状態から前に押し出す超パワーの持ち主だが、長く走るのは得意じゃない。

とにかく止まっているバイクを前にオラァッて押し進めるのが仕事。

私の友人は1速でしか走っていないと言っていたので、バイクが前に進んでからもデカマッチョにずっと走らせていたということです…かわいそう。笑

2速:ゴリマッチョ

2速のゴリマッチョ

しっかり鍛えていて筋肉のカットが見えるマッチョ。

ラグビー選手やフリーウェイトなどで本気のトレーニングをしている人のイメージ。

2速でもしっかりアクセル開ければ発進できるパワーもあるし、渋滞時は低速で常にバイクを押し続けることができる体力もあります。

下りの坂道などエンジンブレーキをしっかり使いたい時にも使うので繊細なバイク操作をするときにもよく呼び出す頼れるヤツ←

私のお好みマッチョは2速です。(聞いてない)

3・4速:テクニックタイプバランスマッチョ

3・4速のテクニックタイプバランスマッチョ

3・4速は割とスピードが乗ってから呼び出すマッチョ。

公道ではかなりお世話になります。

いつでも止まれるような状態にしたり、スピードを上げれるようにしたり、全体のバランスをコントロールするテクニックタイプですが、止まっているバイクを進めるパワーはありません。

スラムダンクでいうなら宮城リョータ。

スピードもあるし個人としての能力は高いけど他のチームメイトを生かす状況判断ができるスマートなヤツ。

多分3・4速のマッチョは世間的に一番モテるタイプ。(聞いてない)

5・6速:マラソンランナーマッチョ

5・6速のマラソンランナーマッチョ

スピードがある程度乗ってきたら出てくるのがマラソンランナーマッチョ。

いわば「細マッチョ」のタイプ。

彼は1〜4までのマッチョが作った推進力を長く持続させるのが得意。

速いスピードで走り続けることができるが、止まっているバイクを押すパワーはありません。

高速道路でよくお世話になります。

バイクの醍醐味である気持ちいい風を感じさせてくれる爽やかなマッチョ。

たまに速すぎて寒い。

クラッチはこれらのマッチョを交代させる合図

各ギアに対応するマッチョの解説をしたところで、じゃあクラッチって何か?ということですが、

よく説明されるのが

「クラッチレバーを握るとエンジンの動力が切れる」

いや、わかる。言わんとすることはわかる。…いや、なんで動力一旦切らなあかんの?

…という感じで私も私の友人も最初は「???」となり、

詳しくはよく分からないけどとりあえず「クラッチ握ってからギアを変える」と覚えて必死に教習を乗り越えました。

このクラッチの説明をマッチョ理論に置き換えると

「クラッチレバーを握るとバイクを押してくれていたマッチョをバイクから引き剥がす」

「マッチョにそろそろ交代することを伝える」

です。

クラッチレバーを握らずにギアを変えようとするとバイクを押していくれていたマッチョを

「お前どけよ!」

といわんばかりに横から他のマッチョが押しのけるような印象になります。

それだとマッチョは傷つきます。(気持ちもフィジカルも)

だからちゃんとメンバー交代する時はクラッチを握ってギアを変えることをマッチョたちに伝えてあげましょう。

じゃないとマッチョたちは最高のパフォーマンスを出せなくなります。

シフトペダルはマッチョを送り出すスイッチ

クラッチレバーを握ってマッチョたちにギアを変えることを伝えたら

左足のシフトペダルを操作して他のマッチョを送り出しましよう。

送り出したことを確認したらクラッチレバーを離し、送り出したマッチョをバイクを押すポジションまで移動させます。

クラッチレバーを握っている限りマッチョは待機状態になるので走ってもらうためにはクラッチレバーを離さなければいけません。

エンストはマッチョの采配ミスと応援不足

発進時のエンストはバイクあるあるなのですが、

この理由をマッチョ理論に変換すると、

「マッチョの采配ミスと、マッチョへのパワー供給不足」

です。

そう、あなたはマッチョを選ぶ監督でもあり、マッチョを鼓舞するサポーター。

適材適所でマッチョを選び、マッチョが一番いいパフォーマンスを発揮できるよう「応援」してあげなければいけません。

ここでいう「応援」とはアクセルをひねること(回転数をあげること)です。

アクセルを多くひねる=「ウォォ!!!頑張れぇぇえ!!」

ということ。

ちなみにギアの数字が低いマッチョほど多くの応援を必要とします。(特に1速のデカマッチョ)

この応援度合いはバイクにもよるので、あなたのマッチョと対話してみてください。

おわりに

あなたのバイクにいるマッチョたちのパフォーマンスを最大限活かすことで、よりスムーズに前に進んでいくことでしょう…

とりあえずイメージとしてなんとなく理解してくれた初心者ライダーの仲間たちがいることを願います。

マッチョとともにあらんことを。

ABOUT ME
KAZEPA
1994年名古屋生まれ横浜育ち大阪在住。 3歳からダンスと共に育ち、中高バレーボール部、大学は体育学部でアクティブに過ごす。デザインしたり映像制作したりキックボクシングしたり、とにかく多趣味。 将来の目標はかっこいいババァになること。